失明宣告

ポストカード
宮古・日立浜の猫たちの、ポストカードこちら

☆☆☆

2013.10.25
10月20日の午後に目が見えなくなって5日後、
Y病院に紹介状を書いてもらい、車で3時間ほどの、
K大学付属動物病院へ。

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秋の雨に濡れた景色が、しっとりときれいで、
返って泣きたくなる。
去年は一緒に紅葉を見たのに。

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東北道上のパーキングエリアで車を止めると、

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さっそくちわりがカリカリを食べ始めて、
せっせと動く頭や、カリカリポリポリ食べる音にほっこり。
関係ないと思うけれど念のためと、20日から輸液をストップ、
ただでさえ落ちていた食欲は、もう深い穴の中に落ち切って、
おーい!と呼んでも声が届かないところへ行ってしまった。
スプーンで無理に食べさせることもやめていたから、
体力が落ちて行くのもはっきりと、くっきりと、感じていた。
それなのに、車に乗るといきなり機嫌良くなるんだから…
車好きな彼は、車に乗ると、いつも楽しそうに外を眺めて、
ごはんを食べて、トイレもして、
とろ~っとほどけたようなかっこうで熟睡もする。
目が見えなくても変わらないんだな~と思うと自然ににっこり。
ちわりのことが心配で悲しくて切ないのに、
笑顔を運んできてくれるのもちわりなのです。

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ナオキは夕方から仕事に出る予定だったこの日、
ゆっくり休んでいる余裕は無い。
ちわりが食べ終わったら再び雨のドライヴ。
北上して、

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十和田市のK大学付属動物病院に。
病院の駐車場でのちわり。
この時2.72kg、オトナになってからここまで体重が落ちたことはなく、
今写真で見ても、胸が詰まるような気持ちになります。
ちなみに、今日(日付変わっているので昨日ですが)11月3日は2.98kg、
数字だけだとほんの少しの差のようですが、
今のちわりは元気も丸みもしっかりあります。

☆☆☆

病院での話。長くなります。
最初に眼科を受診。
先生は、どことなくあざとい雰囲気も含めて三谷幸喜に似てる…
そして、その三谷先生はちわりの目を覗くとすぐ、
「ああ、よし!わかった、これは網膜剥離です」と、あっさり…
そして、大学付属の病院なので、学生さんたちがぞろぞろ、
三谷先生は「嫌がらなければ写真を撮って…無理強いしないからエコーも」と、
何度もちわりの目の写真を撮り、エコーを撮り…
目のエコーって、器具にドロッとしたゼリー状の物をつけて、
それで直接目に触るのです。
初めの内は、診断に必要なのだ、もっと詳しく調べてくれているのだと思って、
ちわりにも我慢させて受けていたのですが、
途中で、これはちわりのためではなく、学生たちに見せたり、
資料にしたりするためだと気が付きました。
なにすんだよっ!この似非脚本家っ!と、
わたしが沸騰しかけたのは、当然のことと思います。
もし、あとほんの少しでも長くちわりの目を無駄に弄っていたら、
エコーだかなんだか知らないけど、高価な器具の一つや二つ、
わたしに放り投げられて、壊されていたかもしれません。
でも、そんな腹立ちの中にも、
助手の女の子が、おどおどとこちらを気にしていたり、
三谷は三谷で(呼び捨て失礼)「あと一枚だけ!」を連発したり、
なぜかちょっと滑稽で、怒るに怒れないようなところがあって、
もちろん、一番は、ちわりがほとんど嫌がらず、平然としていたせいで、
器具も無事、わたしも常識あるオトナのままで済んだのですが…
きっと、いつもこんななのだろうな~
患者と家族にとってはせっぱつまった問題でも、
医者にとってはよくあること、毎日のように扱ってることなんだろうな~と、
案外、そう思うことは、諦めの気持ちを受け入れやすくしてくれました。
でも、頭ではわかっていても、気持ちはついて行けないのです。
元気な子猫だった20年前、その後もずっと見えていたのに。
こんなふうにしてしまった。取り返しがつかない…
最終的な診断は、やはり網膜剥離でした。
右目は完全に見えなくなっており、
左目はわずかに光を感じているだろうとのことでした。
網膜剥離のことは知っていたので、覚悟はしていたけれど、
視力の回復は望めない。失明宣告でした。
理由については特定出来ない、いつどうしてと言えない、
「20歳でしょう…色々なところがだんだんそう(悪く)なって」
「風邪をどこでどうしてひいたかわからない、
でも、今風邪の症状がある、そういう感じです」とのことでした。
ちょっとあざとい三谷幸喜…
いらない検査までよくもしたなこのヤロ!だけど、慰められた面もあります。
わたしがいいトシして大泣きしたから困ったのかもしれませんが、
「見えるということに関して、人と猫とでは違う、
そんなにかわいそう、かわいそうと考えるのは違うと思いますよ。
今までずっと住んでいた家ならちゃんとすぐ慣れますよ。
来月引っ越すってわけじゃないんでしょう?」と。
わたし自身、見えなくなってからのちわりを見ていて、
視覚に大きく頼るニンゲンが見えないのと、
五感全部が発達している猫が見えないのとは違うみたいと感じていました。
また、この日、病院の駐車場で順番を待っていた時、
ちわりが車内を、後ろの座席から前へ、
見えなくなって初めてやって来たのも大きかったです。
見えていた時、ちわりは後ろから前へはアームレストの下を通って、
前から後ろへは上を通って移動していたのですが、
多少まごつきながらも同じやり方で動き、
一度成功すると、まるで復習するように何度か繰り返していました。
わたしがいきなり視力を失い真っ暗になったら、一歩も動けないでしょう。
そして、自分が見えないことを嘆いたり悲しんだり、
見えていた頃を切なく思い出したりするでしょう。
猫はそうじゃないのだなーと…
なので、先生の言う「見えるということに関して違う」という意味、
気持ちの部分も含めて、少しわかる気がしました。
でも、そう言っておきながら、今でも悲しくなって、ついメソメソしてしまいます…
まだ、今も支離滅裂。でも、とっとと慣れて行くちわりを追いかけて、
わたしも少しずつ慣れて行けるかな…と思います。
眼科の後、腎臓、心臓、その他総合的な診察がありました。
いっぺんに書くつもりでしたが、長くなるので続きは明日にします。

もっと辛い思いをしている、たくさんの猫や犬やヒトがいるのに、
見えない見えない~と騒いでごめんなさい。
今日が良い一日になるよう、明日も明後日も良い日であるよう、祈っています。


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Commented by ばぁや at 2013-11-04 08:17 x
人間とは違う、先生にもそう言われて頭では分かっていても
そりゃやっぱり感情の方がついて行かないよね。
ましてやちわりくんは今まではあんなにドライブで外の景色を見てたのにって
ついそんなコトを考えてしまうと思う。

あ、じゃぁこう考えたら?…
目が見えなくなってしまった。
だからちわりくんは今までたくさんの色んな景色を見て来たんだって。
お外で生活してる猫ちゃん、部屋の中にいる猫ちゃん、
他のどんな猫たちよりもちわりくんは素敵な景色をたくさん見て来てる。
もしいつか見えなくなって誰よりもたくさんの海や空を見ていれば…
だからちわりくんはどこへ行くのも好きなんだって^^

Commented by ラッキーパパ at 2013-11-04 08:55 x
ちわりくん!クルマに乗ると‥‥
ほんとに車が好きなのですね。
それだけ、一緒に行動したということですね‥‥
ラッキーも、ほとんど歩けなくなっても、
KR公園では、少し歩きました‥‥
それと重なって、ちょっとウルウルしてしまいました。
ちわりくん!目は残念だったけど、
それによって、ちわりくんの素晴らしい能力が見られる!
そう思って、これからの記事を読んでいようと思います。
Commented at 2013-11-04 11:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-11-04 12:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 福にゃんママ at 2013-11-04 13:44 x
子供と一緒だもん、食べなくなったり、目がだめになったりするたびに、みをきられるつらさだっておもいます。
私も初代福にゃんのびょうきのときそうでしたもの・・
でも、きっとちわり君は、常に前向いて生きてますよ。
ちわり君の人生をなすがまま、あるいがままに・・・・
yukiさんとナオキ氏&わおんちゃんと共に
Commented by あねっこ at 2013-11-04 16:25 x
辛い宣告でしたよね。
大学病院だと学生がわらわら・・・でもそれがないと未来の獣医も育たないし、複雑ですよね。
それにしても、順調に体重が増えているようで安心しました。
Commented by masako at 2013-11-04 16:31 x
yukiさんの気持ちが手に取るよーにわかって
応援し、励ましながらも、うるうるな私。
子を思う気持ち・・・。猫だ、ってわかっていても。

私の恩人に70代の老夫婦がいるのですが
各国、カメラを持たないで旅行されるんです。
心の中の思い出として、記憶に残っていればいいと。
ちわり君も、そうだったらいいな。

Commented at 2013-11-04 18:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by もちゅみ at 2013-11-04 18:38 x
今まで見えていたのに
急にって感じもして
一層そういうのでショックだったと思います
実家猫のクンちゃん(長寿猫)は体もだんだん
耳もだしおしめも
そして目もだったけど
あぁいう状態だったから今のちわりくんより
もっと心の準備があったというか。。。。
先生~学生たちにそうやって見せるの
yukiさんに許可とってほしかったな
母がめずらしい病気に前になったとき
それを切除(病原菌)するときに
めずらしい症例なので色んな先生が来て見させても
いいですか?みたいに言われてたし
人とは違うだろうけど
ニャンコのほうもストレスがあったりするから
Commented at 2013-11-04 19:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-11-04 20:26 x
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Commented at 2013-11-04 22:23 x
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Commented at 2013-11-04 22:28 x
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Commented at 2013-11-05 01:36 x
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by chiwari-yuki-y2 | 2013-11-04 01:56 | | Trackback | Comments(14)