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最後の日のこと(それまでの経過と状況)

ちわりのcre(クレアチニン)は2月18日の最後の検査でも3.12、
でもリンの数値が下がらず、レンジアレンからフォスブロックへ薬を変更、
1月14日からは2倍に増量して飲ませていました。
また、尿中に蛋白が出ている状態がずっと続いているため、
血液の擬集に関係する蛋白も出ているだろうこと、
それによって血栓が出来やすくなっているだろうと説明を受けていました。
1月14日に3.14kgあった体重が、2月18日には2.82kg、3月4日には2.65kg、
最後の日、3月10日には2.46kg…
食べさせているのに減り続け、水も自力では飲めなくなっていました。
ほとんどの時間をソファで眠り、
動くのはトイレへ行く時だけ、触れてもピクッとも動かず眠ったままのことが多くなり、
わたしは何度も何度もちわりに触れて、温かさを確かめずにいられませんでした。
それでも、まだ大丈夫、きっと大丈夫、そう思っていたし、自分に言い聞かせていました。
1kg台になっても生きている猫たちはいる。まだ大丈夫。
ソファへも3月1日までは自分で乗っていました。
トイレの失敗は増えたけれど、ちゃんと中へ入ってしていたので、
出入りしやすいトイレにするか、使い慣れたトイレの方が良いか、迷っていたくらいです。

それが急激に崩れたのは、3月2日頃からでした。
考えてみると、ちわりが自力で排便したのは2月28日が最後、
3月2日には病院に電話で相談の上、微温湯で浣腸しましたがまったく効果がなく、
3月4日、K大学付属動物病院へ…
増量したフォスブロックに、消化管の働きを妨げる副作用があると説明を受け、
フォスブロックは中止してレンジアレンへ再変更、消化を促す薬も出してもらい、
摘便もしてもらって、これでなんとか…と期待したのですが…
ほんの2~3日のことだったのに、ちわりはすっかり弱ってしまっていて、
きちんと立つことが難しくなっていました。

わおんが家に来たばかりの頃便秘がちだったため、
排便が無いと一気に食欲不振になったり元気を失くすという経験はありました。
でも、わおんの場合、病院での摘便の後はすぐ快復したし、
お腹のマッサージや、ちょっとがんばれば出そう…という時などはわたしが取ってあげたり…
その程度の処置でもちゃんと戻っていたので、マッサージはおろか、浣腸でも効果が無く、
また、あまりに激しくいきんで、バタンバタンと倒れるちわりに、
どうしてあげたら良いのかわかりませんでした。

あっという間に足が弱ってソファから落ちるようになり、トイレへも入りにくく、
入っても中で立っていることが出来ず、出る時は転げ落ちるようにして出て来ました。
ソファのタオルの上にペットシーツを敷いて、そのままソファでしていいよ!と言ったのに、
腰の部分にもう1枚重ね、排尿後はすぐに換えて気持ち悪い思いはさせなかったはずなのに…
やはりトイレでしたいのですね…
おしっこはともかく、うんちはどうしてもトイレへ行きたがり、
そのうんちが出ないからいつまでもトイレに行きたい状態、
最後の2日間はソファへ乗らず、トイレのそばでずっと伏せ状態でした。
トイレのあるちわおんルームにはちわりのケージがあって、
ペット用のホットカーペットも入れてあるのですが、
そのケージにもほとんど入らず、トイレのそばで、頻繁に場所を動いていました。
ソファでは触っても動かないほど眠っていたのに、お腹の苦しさが強かったのかな。
そう思うと今でもいたたまれません。
少しずつ漏れる便でお尻が赤く爛れそうになり、濡らしたティッシュで拭くと、
そっと拭いてもごっそり毛が抜けました。

動物と暮らしている人はたいていそうだと思いますが、
自分の家の子のうんちやおしっこって、あまり汚く思わないのですよね。
きちんと掃除や洗濯はしますが、汚いとは思わない。
特にムースごはんの強制給餌以降は、わたしが作ったムースごはんを口から入れて、
それがあっさりと土のような砂のような、コバルジン混じりのうんちになって出て来る…
切なく感じることはあっても、汚いと思うことはありませんでした。
それなのにちわりのお尻にとっては憎き汚れで、もし皮膚炎などになって薬が増えたら…
ただでさえうんちがしにくいのに痛くなったりしたらますます…
毎日…と、言っても数日で終わってしまいましたが、
お湯でちわりのおしりを洗ってあげるのが日課になりました。
洗面ボールにお湯を少しだけ溜めて、
柔らかくお尻を洗ってあげると、ちわりも目を閉じて気持ち良さそうにしていました。
きれいになるのが気持ち良いのか、温かいお湯が気持ち良いのか…
おしりを洗いながら、おでこにちゅっとキスしたり、お腹をマッサージしたり。
ついでにこのへんも~と、強制給餌で汚れた顔まわりをちょっと濡らすと、
「そこは違うだろっ!」と、迷惑そうにされて笑ってしまったり…

一方、ニンゲンたちはケンカばかりしていました。
ナオキの職場がまた変わり、深夜まで12時間以上の勤務で休憩も無く、
その他にも事情があって忙しかったため、足が痛いとか、痩せて来たとか…
あれこれ言うナオキに、あなたの足なんてどうでもいいよ、
痩せようが太ろうがどうでもいいよ!と、わたしが怒鳴ったり、
帰り道の駐車場などで眠って来ることを激しく詰ったり…
お金について、「(ちわりにかかっているお金が)毎月××万円、××万円貯められたらな~」
と、ナオキが言い、ケンカになったこともあります。
この時のことをナオキは、「ちわりにかかる分+そのくらい稼げたらと思っただけだよ!」
と、言っていました。たぶんほんとだと思います。
数字を出す時にこういう言い方をすること、ナオキには多いから…
駐車場で眠ってしまうというのも今に始まったことではなく、一緒に住み始めた当初からです。
事故を起こす心配があるし、寝てしまうのはたしかにだらしないけれど、
そういう呑気さを含めてナオキを気に入っていたので、
ナオキからすれば、いきなりなぜ怒り始めたのかわからない…だったと思います。
その呑気さが、その時はたまらなく嫌だったけど、
どういう理由であれ、ちわりの前で怒鳴ったりしなければ良かった。
わたしが大声で怒鳴ると、ちわりは困ったような、驚いたような顔でわたしを見上げていました。
自分のせいでケンカしていると思ったかもしれません。
わたしの容量が少ないだけなのに…
そんな毎日でした。そして、3月10日…


長くなってしまいました…
いっぺんに書くつもりだったけど…やはり、続きはまた改めて書きます。
長い楽しくない記事を、読んでくれてありがとうございます。
また、前記事等も含め、不快な気持ちにさせてしまった方がいたらごめんなさい。
わたしにとってはちわりが何より大事でした。今も…
それだけなのです。

by chiwari-yuki-y2 | 2014-04-03 22:39